壁や天井となる下地の作り方に関しては、対象となる建物の構造によって異なります。
壁や天井は表側から見て下記の順に仕上がっています。
「 表装材(クロスや塗装など) → 面材(石こうボードや合板など) → 下地 」
では、下地の工事は何の分類になるでしょうか。
戸建てに多い木造住宅では、「大工工事」に含まれることが多いです。
マンションなどでは、「軽鉄工事」に含まれることが多いです。
その違いは何でしょう?
日本で多く採用続けている「木造軸組工法」では、
その名の通り、木で構造を作る方法です。
そのため、木材で下地を造作しますので「大工工事」となります。
大型マンションで採用されている「ラーメン工法」です。
この「ラーメン」とは、ドイツ語で「額縁」の意味があります。
こちらは軽天材と呼ばれる鉄材で下地を造作しますので「軽鉄工事」となります。
構造の種類や工事の名称、施工方法は、それぞれメリット・デメリットがあります。
一概にどちらが優れているとは言えません。
実際の工事に適した方法によって、見積書に記載されてきます。
見積書の内容に照らし合わせて、ご参考にしてただければ幸いです。
<大工工事もしくは軽鉄工事>
・壁面 下地組
:墨出しで行った印に合わせて壁を建てます。
面積で数量が記載されます。
・天井 下地組
:天井裏に通す電気線や換気用のダクト管などを考慮して高さを決めます。
数量は「面積」で記載されます。
・床組
:床のフローリングやクッションフロア、塩ビタイルを貼るための下地です。
床下に通す電気線や衛生設備の給排水管などを考慮して高さを決めます。
数量は「面積」で記載されます。
・下地補強
:カーテンやエアコンなどを壁面に固定できるように、補強を行います。
数量は「ヵ所」や「面積」で記載されます。
・石こうボード貼り
:「PB(プラスターボード)貼り」とも表現されます。
最近では、壁面は12.5mm厚、天井面は9.5mm厚を使用されることが多いです。
ひと昔前では、壁面にも9.5mm厚を使用していました。
防音・耐衝撃や価格の差があります。
数量は「面積」で記載されます。
・荷揚げ費もしくは揚重費
:材料を現場まで運ぶ際の労務費です。
・運搬費もしくは搬送費
:工場や倉庫から現場まで運搬するための費用です。
特殊な商材を使う際や少量の部材を運ぶ際に、金額が大きくなります。
合わせてご覧いただくと、お打合せがスムーズに進められると思います。
ぜひご参考いただければと思います。
各種注意点も合わせて記載しているつもりではありますが、
不明点などありましたら、ご質問いただければと思います。
興味を持っていただきまして、ありがとうございました。
よかったらHPにも遊びにきてください。
有限会社 ett träd(エット トレッド)
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